SEの仕事と重要性

会社と社会に役立つ「新たな仕組み」を創り出す。

システムインテグレータにおいて中軸を担う重要な職種、それがシステムエンジニア(SE)。企業の悩みを理解し、それを解決するためのシステムやソフトを開発・提供する仕事です。官公庁や教育機関、流通業界にメディアなど、この社会のさまざまな場所で、今日もSEが創り出した「新たな仕組み」が役立っているのです。

システムインテグレータ業界について

WEB系・オープン系・汎用系・制御系

WEB系は、インターネット上に多数存在するような、ホームページ(WEBサイト)の システム開発をする仕事です。

オープン系は、特定のメーカのパソコン、サーバに依存しない技術、環境を使ったシステム開発。WEB系も、オープン系の技術で開発するので、オープン系に含まれます。

汎用系は、いわゆる汎用コンピュータを使うシステム開発です。IBM、富士通、NEC等ありますが、違うOSを使うので、互換性はほとんどありません。

制御系は、機械の動作を制御するシステムです。家電、工場設備、駅自動改札機、等々のシステム開発を示します。オープン系で開発される場合と、専用の環境で開発される場合があります。

オリジナルシステムとパッケージソフト

<コンサルティング能力を求められる「オリジナルシステム」>

システムインテグレーション企業の事業は、サービスの提供の仕方によって「オリジナルシステム」と「パッケージソフト」の二つに大別することができます。

「オリジナルシステム」は、ユーザー個々の実情をコンサルティングしながら、そのユーザーにあったカスタムメイドのシステムを構築する事業です。いわば毎回すべてが「特注品」となるため、コンサルティングをしっかりと行えば、ユーザーが必要とする機能を、最も使いやすい形で提供することができます。

また、そのユーザーにとって必要のない余分な機能を付加する必要がないため、パッケージソフトよりも開発費や開発期間を抑えられることが特長です。オリジナルシステムの事業では、SEは何よりもユーザーのニーズを理解し最良の解決策を提供するコンサルティング能力が求められます。

個々の企業の経営の根幹にまで踏み込んでシステム構築を担うシステムアナリストなどキャリアアップした上級SEが活躍するのも、オリジナルシステムの事業であると言えます。

<マーケティング能力で高収益を狙うパッケージソフト>

一方のパッケージソフトは、個々のシステム開発を受託して仕事するのではなく、一般のユーザーが使うことを前提としたシステムをあらかじめ創り、販売する事業を指します。

パッケージソフトのシステムは、使用する企業にとってコストの削減となるため、現在では、企業会計など経営の根幹にかかわる部分でも、パッケージソフトを使用するケースが増えてきています。システムエンジニアリング企業側にとっては、一度開発したものを複製して売ることができるため高い収益が期待できる反面、開発費が高額になるため販売が思わしくなかった場合に大きな損失を受けるリスクを伴っています。

パッケージ型の場合のシステムエンジニアは、個々の企業のコンサルティング能力というよりも、市場全体に受け入れられるか否かを判断するマーケティング能力が求められてきます。また企業としては、販売を成功させる強い営業力も不可欠になります。

元請け企業で仕事を行う「派遣SE」

採用したシステムエンジニアを、他のシステムエンジニアリング企業の現場に派遣することを主な事業としている企業もあります。

この場合、システムエンジニアは元請け企業である派遣先のシステムエンジニアリング企業に出向し、その企業の一員としてシステム開発に参加することになります。これら「オリジナルシステム開発」「パッケージソフト開発」「派遣SE」は、実際はひとつのシステムエンジニアリング企業の中で混在しているケースがほとんどです。

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